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恋愛体質の女は結婚できない?
26歳と33歳で二度の婚約破棄に至る理由は、結婚よりも恋愛をえらぶ女だから。アメリカ在住の私は34歳。24歳の今彼との恋愛を中心にアメリカ人の元婚約者に元彼を加えた三人の男性との恋愛事情
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彼氏を巡る熟女との攻防戦‥

2016年8月7日日曜日 年上女性 彼氏

連続して書いている、マザコンではないのに年上女性にモテる彼氏の前に現れてしまった熟女と私の険悪な関係について、もう少し続けてみたい。

憎悪のまなざしの恐怖から少し時間がたったころ、私と彼氏の距離は急速に縮まり、彼氏はもう、仕事以外の時間はすべて私と過ごしたい!と言うようになっていた。

私の気持ちも確認した彼氏にとって、当然、もう熟女に相談する必要も、そんな暇もなかった。

すると、恋敵はおろか相談おばさんとしての地位を失い始めた熟女は、また別の姿に変貌した。

今度はやたらとモラルと倫理観をふりまわす、「分別のある大人」となって私を真っ向から批判しはじめたのである。

もともと、この熟女ほどモラルという言葉が似合わない人はいない。不倫もしたし結婚してからも彼氏がたくさんいたと、豊富な恋愛体験を毎日のように強弁する人で、私が当時の婚約者とのことで悩んでいた頃は、「いいじゃん、平行して他の男とつきあえば」と、あっけらかんに言うようなタイプの女だった。

それが、この頃突如としてモラリストとなり、「美樹ちゃん、あなたがしていることは本来、人間として許されることではないのよ」と大真面目に説教をはじめた。「婚約している人は、普通は他の人のことなんて考えちゃいけないの」・・・

その説教が正しいとか正しくないというのはここでは問題ではない。私が言いたいのは、そんなこと人の勝手でしょ!!」ってことだ。

熟女は勝手に交通整理を始める。「彼氏くんは今のプロジェクトが終われば日本に帰るの。そんな彼氏くんを傷つけちゃいけない。彼が本気になるまえに会うのをやめたほうがいい」そんなことを、私の顔を見るたびに真顔で言うようになった熟女。ついこの前までは、「頑張って彼氏くん!私がついてるわ」と応援体勢だったのに・・・。

私に対する「もう会っちゃだめ」発言よりも、彼氏に働きかけた「彼氏と美樹ちゃんを別れさせる運動」のほうがもっと手がこんでいて悪質だった。

私は当時、彼氏に惹かれながらも、すぐに婚約者と別れる決心はつかず、心が揺れに揺れていた。人生が大きく変わる決断を、そんな簡単に決めることはできない。人間の心はそんなに単純ではないはずだ。それを、熟女は、「美樹ちゃんは彼氏くんの心をもてあそんでる!本気じゃないのよ、彼氏くん、もう会うのをやめなさい」と勝手に決めつけて彼氏に吹き込み続けたのだ。

ある日、熟女のいるところで私に婚約者から電話がかかった。私は普通に応対した。罪悪感もあって、普通より優しく応対したかもしれない。どちらにしても元婚約者とはもう、長いことつきあって電話の会話も友達のようになっている。元婚約者が相変わらず冗談を言えば私は笑う。いつかはちゃんと話し合わなければいけない、元婚約者とも彼氏とも。それはちゃんとわかっていたし、こういうセンシティブで大事なことは、上手にタイミングをはかって、自分のペースで進めたかった。

ところが!熟女はスパイ大作戦もびっくり、ちょうど近くに来ていた彼氏と連絡をとり、「いますぐ**に来なさい。美樹ちゃんが婚約者と話してる。彼氏くんと話すのと変わらない甘い声でしゃべってるよ。それを見れば彼氏くんにもわかるよ、美樹ちゃんが本気じゃないことが。それを見てあきらめなさい」と伝えたのだ。

熟女のこのスパイ大作戦が私の知るところとなったのは、とっくに私ひとすじになっていた彼氏が何もかも教えてくれたからだ。幸い、この頃になるとさすがの彼氏も、熟女の異常な干渉ぶりに閉口ぎみになっていた。だから、熟女の言うことをすべて真に受けることはなかった。それにしても、このときの熟女の言葉に彼氏がショックを受け、私に確認するまでは一時的に不信に陥ったのは事実だ。まるで、ドラマに出てくる意地悪役みたいな行動をとる熟女であった。

ただでさえ、婚約者がいて、でも、二人の気持ちが押さえきれなくなっていて・・・という微妙な時期に、こうして嫉妬にかられた熟女に事態をひっかきまわされ、彼氏をコントロールされた私は本当にものすごい迷惑だった。今でもこのときのことを思い出すと、私は熟女に対する怒りがフツフツとわいてくる。ああ、恐い、熟女の嫉妬・・・もっと早くに彼女を私と彼氏から遠ざけるべきだった。

とは言っても、強烈に惹かれあう男女を引き裂くことは、たとえ異常性格の熟女にも不可能だったのだ。私が結婚をとりやめ、彼氏と正式につきあい始めるのは時間の問題だった。彼氏はあるとき、熟女に「もう、僕達のことはほっといていただけませんか」ときっぱり宣言(偉いわ、さすが私の彼氏君)、熟女もそのあとは少し大人しくなっていた。

だがしかし・・・

熟女はもう一度蘇るのだ。そうして、最終的には熟女のその最後の悪あがきによって、私は熟女と絶縁するに至ったのだ。


――彼氏の担当プロジェクトが終了し、日本にいったん帰国する日が近付いていた。

熟女は彼氏の送別パーティを企画した。たしかに彼氏が来たばかりのころから何かと世話を焼いていたのは熟女だったから、それはごく自然の行動のように思えた。最近大人しくなった熟女につい気を許して、私と彼氏は二人で参加することにした。

しかし私にとってこの送別パーティは悪夢となった。

熟女はまたしても、事実を自分の好きな形に婉曲させて解釈し、それを信じてしまったようだ。私と彼氏が手をつないで登場しても、まるで目に入らないように彼氏に抱きつき、周囲に「これが例の彼氏くんよ!」と紹介し、私と彼氏がカップルであることをまるで無視する。彼氏のために食事を皿にとったり、上着をハンガーにかけたり、細やかに世話を焼く。それが本当に強引で、普通の常識ある人間であれば、カップルの周りでは一歩引いて遠慮するところを、私と彼氏のほんの少しの隙間にぐいぐい入り込んでくるような行動だった。

この人は本当に、何もわかっていないんじゃないか?私と彼氏がつきあっているという事実を本当に理解できていないのでは?と、そのとき疑念が頭をよぎった。

だがしかし熟女は、周囲にアピールするように彼氏の世話を焼くと同時に、私と彼氏が仲良く寄り添っているときなどは急に機嫌が悪くなってその場を離れたり、見るまいともするのだ。だからやはり、努力して現実を歪めようとしているのは明らかだった。

それでも、彼氏とつきあいだしてとても幸せだった私は、そんな小さな熟女の意地悪なんて次の瞬間に忘れてしまっていた。それに、彼氏が日本に帰るまでの数日間は完全に私のものだ。彼氏も一瞬でも他のことに時間をつかいたくないと何度も言っている。熟女に入り込む隙間はないはずだった。

実際、彼氏とほぼ同棲状態で最後の数日を過ごし、彼氏を空港に送って行き、見送ったのは私なので、熟女は最後まで彼氏と会うことはなかったのだが、ひとつだけ、またもやぞっとするような出来事があった。

彼氏が明日帰るという日、私たちは一緒に会社から彼氏の自宅に戻った。明日の着替えをとってきて、シャワーを浴びてくるね、と言って、私は数時間だけ、自分の部屋に戻っていた。

それから彼氏の部屋に行ってからは翌朝空港まで一緒だったし、何事もなかったのだ。

が、その足で出勤した私は、普段の快活さを失って別人のようになっている熟女を見かけて、またちょっと恐くなった・・・もしかして彼氏が帰ってしまってそんなに落ち込んでいるのか?だとしたら、恋人でもなんでもない相手に対して、思い入れが深すぎないか??

かわそうと思ったけどつかまってしまった。「・・・無事、飛行機出たかしら・・・」と、私と視線を合わせず、うつむいたままつぶやくのだ。主語もなく、自分が彼氏のことを思って気落ちしていることを、周囲が推測できて当然という雰囲気である。「ええ、空港に送って行きましたから、多分」と私は淡々と答える。そして次に熟女が口にした言葉がまた、一種異様だった。

「昨日の夜ね・・・7時頃・・・彼氏くんの家の電気がついてたから・・・しばらくのぞいていたのね・・・でも誰も見えなくて・・・彼氏くん全然出てこないのよ・・・何してたのかしらねえ・・・」

ちょっと待った、ちょっと待った!彼氏の家と熟女の家は全然別の方角にある。彼氏の家は、熟女が会社の帰りに寄るような場所にもなければ、近くに熟女が用事で行くとも思えない。それをわざわざ、家の前まで見に行っているのである。そして7時といえば、私がちょうど着替えをとりに戻り、彼氏を離れていたわずかな時間の間である。おそるべし熟女。危うし彼氏!一人のときに襲われなくてよかった・・・

いや、それより何より、私が恐いと思うのは、熟女がそういう内容を彼氏の恋人である私に語ることの異常さを、熟女本人がわかっていないことなのだ。なぜ、自分が彼氏の家の前まで会いに行くのか。「全然出てこないのよ」と不思議そうに言うのか。それを私に言うという行動の変さをわかっているのか、いやがらせなのか、それともまた、私じゃなくて自分こそが彼氏の恋人だという妄想の世界に入り込んでしまっているのか・・・??

このときから、私はこの熟女と会話をするのが非常に苦痛になった。たとえ彼氏と関連のない話でも、もう何もかもまともに受け取れなくなったし、仕事場でも常に「男、男」と目が泳いでいるのも異常な感じで気分が悪かった。それも目をつける男がみんな20代前半の若者、というところに、彼氏で味を占めた若者との恋の夢を、柳の下の二匹目のどじょうで次は成就したい、と切望しているようで気持ち悪い。どろどろした欲求不満のかたまりを見せつけられているような気分になるのだ。

それでも、できれば避ける、話しかけられたら必要最小限のことを答える、という社会人の礼儀を守れるほどの余裕がまだこの頃にはあったのだ。

この少しあと、クリスマス休暇がやってきて、私はもちろん彼氏に会いに日本へ行く計画を立てていたのだが、このときもまた熟女の異様な言動に驚くことになる。

ある日の仕事中、いかにも打ち合わせのようにテキパキとした動作でやってきた熟女は、私の前に座るなり、「ねえ、あれどうしようか」と訪ねる。「何でしょう?」「彼氏くんに、何持って行こうか?どうする?決めないと」

私は絶句する。とっさに、私にことづけて何か渡したいのかと解釈し、「何か持って行きましょうか?」と聞くと、真面目な顔で「そうね、何か持って行って欲しいわね。」とまるで仕事内容を指示するかのように答えるのだ。

そしてまた自分の都合で話を進めていく。「昨日デパートで見たんだけど、チョコレートの詰め合わせがいいと思うのね。あの子、甘党なのよ。」・・・・

「あの子、甘党なのよ」??

なぜ、彼女の私が熟女からそう教わらなきゃいけないのだ。彼氏が甘いものを好きなのは私もよく知っている。誰でも知っている。有名なのだ。だいたい、この仕事の打ち合わせのような「彼氏くんへのおみやげの相談」は一体なんなのだろう。私が個人的に恋人に会いに日本に行くのに、なぜ、まるで熟女のお使いで私が行くかのように、持って行くものを指示されなきゃいけないのか?!

ここに至って私はついにキレた。この瞬間はあまりの混乱と不可解さに言葉もなく「そ、そうですねえ」と曖昧に答えていたのだが、次に熟女がこの話を持ち出したときに、はっきりと「あの、おみやげがどうこうっていうのは私がもう自分で考えてますから。そちらで心配していただかなくてもけっこうですから」と、かなりきつく断言し、この件はそれで終了となる。

それから、私は熟女との一切の接触を拒絶した。私と仕事仲間が話しているときに熟女が来ればはっきりとわかるように席を立って離れたし、話しかけてきても無視。そして、熟女から「何を怒っているのですか」という珍しく下手に出た問い合わせメールが来たとき、返信に明確に記した。あなたとは今後一切関わりたくない、と。

そして現在に至っている。私は、他人の嫉妬をいたずらにかきたてることの恐さを学び、他人に自分の恋愛について安易に話すことの無意味さを学び、大切な人との関係を築く際に他人にひっかきまわされることの不快さと、そういう事態を次の機会は(ないことを祈る)なんとしてでも防止しようという決意をすることができた。ありがたい体験だった。

数日前。

同僚経由で、熟女からの伝言があった・・・「嫌われてしまったみたいだけど、今でも美樹ちゃんと彼氏くんのこと、心配しています。うまくいってるかな、結婚するのかな、って。私は何も気にしてないから、またいつでも相談してね!!」
こわいよー! 熟女の嫉妬。

この記事は、以下の3本の記事の連載最終記事です。

  1. 年上の女性にモテる彼氏
  2. 熟女の奇行
  3. 彼氏と熟女と私の三角な関係
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