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恋愛体質の女は結婚できない?
26歳と33歳で二度の婚約破棄に至る理由は、結婚よりも恋愛をえらぶ女だから。アメリカ在住の私は34歳。24歳の今彼との恋愛を中心にアメリカ人の元婚約者に元彼を加えた三人の男性との恋愛事情
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ところでアメリカでは10歳若く見られる日本人

2016年8月13日土曜日 アメリカ 若く見られる 年齢

前向きになって大掃除していた週末の後半、突如として不安がこみあげてきて、ああどうしよう!なんてことしちゃったんだろう!!って気分になってカウチに倒れこんでしまった。

さようなら、私の夢。なんて、婚約パーティのときの写真を箱に閉まっていたときは、単に冗談だったんだけど。

私は、アメリカに来てから本当に年齢が全然気にならなくなってしまった。

日本人は若く見える、というのはよく言われることだ。でも、その「若く」の程度がこれほどとは!と、実際に渡米してから驚くことが多かった。

例えば私が31歳で仕事を始めたとき、職場の人から真剣な顔で「本当に、法的に働いていい年齢なのか?」と確認された。つまり10代前半くらいに思われたわけだ。これが渡米以来で一番若く思われた経験だけど、まあアジア人なら誰でもだいたい10歳若く見られると考えていい。(私たちアジア人から見ると、白人女性、老けるの早すぎ!なんだけど。)

私が渡米したのは20代最後の年だから、そこからまたリセットしてアメリカで20代をやりなおしたようなもの。これはまあ本当に、奇跡が起こったような素晴らしい出来事だった。30代の知識と経験がありながら、20代をやり直せるなんて。SFの世界かと思ったのに、現実にあるのだ。

何が何でも若くみられたいという人がいたら、どんな手段を講じてもいいから、今すぐアメリカに移住しよう。10歳サバ読んでも、絶対誰も疑わないよ。逆に、IDカードを忘れると、30代だとどんなに主張しても鼻で笑われて、絶対バーとかクラブにいれてもらえないという不便があるけどね・・・。そういえば私の37歳の先輩は、ラスベガスでカジノに入ろうとした瞬間、セキュリティが数人ダッシュで駆け寄って来て腕をつかまれたと言っていたっけ・・・。


というわけで、私の気分は全然、34歳ではない、というか、日本社会における34歳の自覚がないと思う。ときどき日本の友人からメールが来て、「30代女性に世間の風は冷たいしさー」とか書いてあってもピンと来なかった。

日本に帰ったら、私も世間の冷たい風にさらされるの?とか、ぼんやり考えていたら・・・

無性に不安な気分がもりあがって来てしまった・・・

第一、東京ってもともと私が住んでいたところで。新世界でもなんでもなくて。多分、帰国したあとしばらくはなんだか物珍しくて楽しいんだろうけど、30年近く住んだ場所、あっというまにまた何もかもに慣れてしまって、逆にたった5年しか住んでいないアメリカの生活なんて夢みたいなものに思えて来てしまうに違いない。

東京のひとごみとか、空気の悪さを抜け出して、カリフォルニアの海辺の街に住みだしたときの解放感と爽快さを、急にとても愛しいもののように思い出す。あー都会なんて二度と住みたくない!と思っていた時期もあった。

東京に戻ったからって自分が20代に戻るわけでもない。結婚できない女友達との女子会だって、最初の1、2回は楽しいだろうけど、みんなそうしょっちゅう遊んでくれるわけじゃないだろうし、実際東京に住んでたときだってそんなに会ってなかったしなあ、ここ数年は一時期国するたびにみんな集まってくれて最新スポットとかに連れて行ってくれたから、まるで東京に戻るとああいう日々がずうーっと続くような錯覚を起こしてしまっているのだ。

おしゃれに聞こえる三宿のマンション一人暮らしだけど、窓を開けると246の高速道路が見えて、深夜に目が覚めるとトラックが轟音を立てて走り去って行く音が、遠くからだけどひっきりなしに響いて、恋愛で落ち込んでいるときなんかは本当に荒んだ気持ちになったっけ。

そんな生活にほとほと疲れて、飛び出して行ったカリフォルニアで出会ったのが、元婚約者だった・・・のに、

私なんでまた振り出しに戻ろうとしてるのよ?? と自問した瞬間だ。もう何もかも終わりだー!って気分になってカウチに倒れこんだのは。

なんかこう、東京生活楽しみ!とか言って、目を背けよう、覆い隠そうとしていた、本当の気持ちが露になったようで、一気に悲しみがこみあげてきた。ずっとずっと心の奥を流れていた寂しさの波が、次第に強い力で押し寄せるようになって、ふと気弱になったときに出口を見つけてあふれだした、という感じ。

カウチで丸くなって少し泣いた。クッションに頭をうずめる。窓から光が差し込む・・・今日はすごくいい天気だ。とけ残った雪に昼間の光が反射してとてもきれい。

元婚約者が恋しいというのではない。もう元婚約者には、気持ち的に戻れないと、あれだけ時間をかけて確認したばかり。

そうじゃなくて、もうなんだか本当に、不安で切なくて自分で自分を支えきれなくなって、久しぶりに涙を流して泣きたくなった、という感じだ。

人は不安になったり寂しくなると、本能的に胎児の姿勢になって、胎内にいたときの安らぎを取り戻そうとするという。私はちょうどそんな感じでカウチの上で丸くなり、暖かい日差しを頬に感じながら、ああ、34歳という立派な大人の年齢になって、私はまだ胎児に戻りたいくらい心細い・・・なんて打ちひしがれていた。

何歳になっても、お母さんに頼りたくなるのかなあ。

前回、東京に行ったとき、両親には「結婚は延期したけどまだどうなるかわからないし・・・」と曖昧に説明しただけで、それきり何も報告していない。

婚約したと告げたときには本当に喜んでくれた両親だったけど、解消したときも、別にあきれたり怒ったりはせず、父親は淡々と冷静に、母は「何も力になれないけど、心配していることだけ覚えておいて・・・」というようなことを言ってくれていた。子供のころから怒られてばかりで育ったので、こういうとき優しく対応されると逆に堪えてしまう。なんていうか、もう怒ったりする対象じゃなくて、「まあ、この年齢で婚約が解消になって、かわいそうな娘」みたいな、腫れ物にさわるような雰囲気だったので・・・。客観的に見るとそういうことなんだなあ、と思うとまた少し落ち込む。

お母さんに言わなきゃ。ちゃんと、もう結婚は一切ありえません、って。元婚約者とも別れたことも。

そう考えたらまた涙があふれてしまった。両親のこと以外なら全然平気なんだけど、やっぱり・・・母のことを考えるときだけは、この婚約解消のこと、ほんと心配ばかりかけて申し訳なかった、ってどうしようもなく後悔してしまう。

こうして私はお天気の週末、昼下がりのひととき、メソメソしてカウチで過ごしていた。

しばらく時間が経過。

そうやってカウチに横たわっていると、正面のフラットスクリーンTVとかDVDプレーヤーが目に入る。その横に、空のガラスの花瓶がいくつか。ポプリをいれたりキャンドル用に使ったりしてるんだけど、何にしても育てるのが苦手な私は、滅多に切り花を買ってきて生けることはない。

でも、あの大きな四角い花瓶には、ピンクのチューリップを買って来ていれよう。彼氏が来る前日に買おう。それからあの小さい丸い花瓶には、もっと可愛らしい花を一輪ざしとかにしようかな。彼氏がこの部屋に入って来たらすぐ目に入るように、白いダイニングテーブルの上にぽつんと置いたら絶対かわいい。

なーーんてことを、気付いたら考えていた。涙も乾かないうちに。

覚悟していたんだけど、ま、3年来の恋人、もと婚約者と別れた直後だから。今後もこのアップダウンする感情を、ライブでこのブログに書いて行くことになりそうだ。
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