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恋愛体質の女は結婚できない?
26歳と33歳で二度の婚約破棄に至る理由は、結婚よりも恋愛をえらぶ女だから。アメリカ在住の私は34歳。24歳の今彼との恋愛を中心にアメリカ人の元婚約者に元彼を加えた三人の男性との恋愛事情
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20代と40代の恋愛方法の違いを34歳になって知る

2016年7月18日月曜日 20代 40代 恋愛

24歳の頃は45歳のおじさまと・・・おつきあいしていた。私は20代から恋愛体質だったのか…、ちなみに不倫ではない。彼はちょうど私と出会った頃に離婚していて、私と別れたあと少しして再婚した。

昨日元彼のことを「24歳で出会った彼は特別」と書きながら、このオジサマとも24歳でおつきあいしていたということは、時期的に重なってるのか?というと、そうです、重なっていた。

まあオジサマはさすが大人の余裕というか、私のことを野放しにしてくれていたので、私の生活はかなり自由だったのだ。24歳のときの私が束縛されていたら、多分誰とも続かなかっただろうと思う。

この当時45歳の彼、Aさんに、私は一生分甘やかされた。私がどんなにハメを外しても、泣いて叫んでも、あるいは恋愛体質むき出しで、好き好きー!!と真正面から飛び込んでいっても、どこかおもしろがって苦笑いしながら「はいはい、美樹ちゃんは可愛いねえ」と余裕で見ていてくれる大人の魅力。私は当時同世代の男の子なんてまったく恋愛の対象に考えられなかった(元彼に出会うまでだ、もちろん)。

10年が経過した現在、今度は私が24歳の男の子とつきあうことになって、ときどきこのAさんとのことを思い出す。24歳の彼氏は、嫉妬するときは恥もなにも捨てて思いきり嫉妬するし、愛情を表現するときはもう、メールの5行にわたって「愛してる」でうめたり、それにしばらく会えないときの別れ際は人目もきにせずぽろぽろ涙を流して泣いたり。この子は感情豊かなんだなあ、とか、今時の若者は泣くことを恥なんて思わないのかな?と思ったりしていたけど、もしかしたら、24歳のときの私のように、どんな激しい感情も余裕の包容力でつつんでくれる「年上」の相手の存在に安心しているのかもしれない、と最近考えるようになった。

もちろん、男女を逆にしてすべてを入れ替えて考えることは無理があるし、Aさんは45歳、私は33歳と、24歳との年の差もまた全然違う。それでも最近になって、Aさんの気持ちがなんとなくわかるような瞬間がときどいあるのだ。(そんな若い女の子とつきあうオヤジの気持ちがわかる心境っていうのも、ちょっと恐ろしいものがあるけど!)

当時、Aさんを好きだったし尊敬していたけれど、私は内心、Aさんが私にいくらでもお金を使って、超高級レストランに連れていってくれたり、プレゼントしてくれたり、旅行につれていってくれるのを、「私が24歳で若いってだけでこーんなに良くしてくれるなんて!もったいない!」と思っていた。45歳の男性にとって、24歳の女の子といえば、つきあえるだけで大喜び、お金はいくら出しても惜しくないだろうと、誰でも思うかもしれない。でも当時の私にしてみれば、同年代の友達が見ることのない世界を見て、同世代の男の子にはとても連れていけない高級な料亭で最高の味を知って、たくさんのことを教わって、愛されて、大事にされて、何も心配することなくただはしゃいでいればよくて・・・それにAさんはただのおじさんじゃなくて社内でもファン多数の素敵な大人の男性だった。


どう考えても「私のほうが得をしている」としか思えなかった。若さをフル活用してオイシイ思いをしているという意識がいつもどこかにあった。この人私にこんなにお金をかけすぎて後悔しないかしら?と心配になるほどだった。

でも、今になってやっと本当にわかることがある。33歳の私でさえ、24歳の彼氏といて、ああ、若いということは、その若さの本当の価値を理解していないということなんだ、とつくづく感じるのだ。経済的には私のほうが余裕があるからお金を出してあげることもあるし、彼氏がすぐ嫉妬したり泣いたりするのでその精神的なケアが大変だったりしても、私は常に等価以上のものを受け取っているという実感がある。

若さはお金で買い戻すことができない。彼氏の素直さや感受性の豊かさも、深夜過ぎまで働いて帰ってきてベッドにもぐりこむと同時に寝息をたて、翌朝完全に復活して元気いっぱいに起きてくるときの表情を見ていても、私はその若さの輝きにいちいち感動する。ピンと張った首筋。まぶたのあたりの薄い皮膚。白目の白さ。旺盛な食欲。そういうものを全部、私は見ているだけで楽しくて、でも彼は自分のそういう魅力を決して自覚できない。それはそうだ・・・彼はただいつもの彼のままでいるだけなのだから。彼はただそこに立って私を見ているだけで私を幸せにする。24歳の私が、ただ私でいるだけで、Aさんを幸せにさせて、いくらでもお金をつぎこませてしまったように。

Aさんの話に戻ると、単に経済的に豊かというだけでなく、最初に書いたように、気持ち的な余裕があることも年上の男性の魅力だった。例えば私が小さなことで泣いたり騒いだりしても、同年代の彼氏だったら慌てたり怒ったりするところを、苦笑しながら「ハイハイ、好きなだけ泣けばいいよ」という調子でただそばにいてくれる。「なんで泣くんだよ」とか言うかわりにただ抱きしめて私が泣き止むのを待つ、そしてそれはいつも私を泣き止ませる正しい方法だった。

それからもうひとつ重要なこと、私は彼から、いつでも好きなときに歩み去ることができる、という自由な感覚があった。彼は束縛しなかった。いつかはもっと年齢の近い相手と出会って離れていくということを、いつも前提にしてつきあっているようなところがあった。一時期私はそんな彼の距離の置き方に反発した。別に年が離れてたって、結婚したっていいじゃない?いつかは別れるなんて思いながらつきあいたくないよ。自分でもそう言いながら、どこまで本気なのかわからなかった。Aさんは決して本気にしてくれなかった。

結果的にまたしてもAさんは正しかった・・・実際に私は、元彼を好きになってどうしようもなくなって、彼から去っていった。でもその前に、元彼といて満たされない気持ちや寂しさをAさんに甘えて補うような状態が1年弱続いていた。Aさんはそんな他の存在に気付いていて覚悟していたのか、私が去るときも、わかっていたと言い、決して未練がましく追ってくることはなかった。

私はそれきりAさんを忘れた。けれど、私はいったい彼をどれくらい傷つけていたんだろうか。大人は傷付いたりしない、40代の男性が、20代の小娘を手放したくらいで落ち込んだりしないと、当時の私は勝手に決めつけていた。

2年くらいたって、元彼とのことがどうしようもなくなっていた頃のある日、泥酔した男性の声で電話があった・・・Aさんだと気付くまでに時間がかかった。「美樹、あれからずっと忘れられないんだ」というようなことを繰り返す、ろれつのまわらない声。

私が最初に感じたのは嫌悪感だった。背中がぞっとして、怒りが込み上げて、自分でも意外なほど冷たい話し方になった。「2度と電話しないでください。私婚約者がいます」そんなことを言って、答えを聞かずに受話器を置いた。

それきり、Aさんから連絡はない。もしかしたらAさん自身、電話をかけたことが記憶にないのかもしれないな、としばらくたってから考え、それからもう少し年齢を重ねたころ、いや、泥酔したふりをしていたのかもしれない、とまた別のことを考えた。

さてもう一度彼氏と私のことに戻る。9歳も離れてるんだよ、あんたはいつか私のことなんかオバサンで嫌になっちゃうよ・・・そんなことを言うと、彼氏は本気で腹をたてて否定する。大丈夫、美樹ちゃんはずうっときれいだよ!そんな理不尽なことを言うのだけど、いちいち理論的に「いやだれでも40代、50代になれば肌も老化して・・・」などと説明する気にもならないので、私は笑って会話を終了させてしまう。あーあ、どうなるのかなあ、と嘆く気分になると同時に、彼氏がむきになって反論してくれるのは嬉しい。

かつて20代の私が自分でも本気かどうかわからないままに、別れを前提になんてしないで!と反論していたように、彼氏も自分が本気だと思い込んでいるだけなのだろうか。Aさんは今の私のように、相手にしていないようで内心私の反応が嬉しかったのだろうか。私があっというまに元彼に惹かれていったように、こんなに必死で私に愛情を示そうとする彼氏も、離れていってしまうときがくるのだろうか。

でも今はそんな先のことは考えないようにする。明日のこと、一か月後のこと、来年のことさえもまだ、きちんと選択できない「選べない私」なのだから・・・
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